Structure 構造
PCaPC工法と免震技術を融合
プレキャスト(PCa)とは、柱や梁などのコンクリート部材をあらかじめ工場でつくることです。工場生産されたコンクリート部材は、品質がとても安定しています。一方、プレストレストコンクリート(PC)とは、コンクリート部材の中にあらかじめ油圧機で緊張した鋼材を通り、この鋼材の力を利用して部材同士をがっちりと接合・固定し、組み上げていく仕組みのことです。
柱・梁の断面を小さく、しかも柱と柱の間隔を広くとれるプレキャストプレストレストコンクリート(PCaPC)工法によって、すっきりとした居住性の高い住空間が実現されています。
そして、地震エネルギーを効果的に吸収する免震工法によって、大地震に対して揺れを低減する構造躯体となっています。<ビナマークス>は、2つの先進工法の採用により、優れた居住性と耐久性、もしもの際の安全性を兼ね備えています。
PCaPC工法
プレキャストプレストレストコンクリート工法には大きく、2つの特徴があります。
1)柱・梁に高強度・高密度コンクリートが使用されているため耐久性に優れること。
2)構造強度が高いため、柱・梁の断面を小さく、柱と柱の間隔を広くとれること。とりわけ後者の特徴は、居住性の高い空間の実現に直結しています。建物短辺方向の柱間隔を例にとると、<ビナマークス>では実に16.8mを誇っています。一般的なアウトフレーム工法を大きく上回るこの柱間隔によって、室内にまったく柱型が出ないすっきりとした居住空間が実現されています。
積層ゴム式免震工法
建物の上部構造と下部構造との間にクッションの役割を果たす免震装置を設置し、地震のエネルギーを直接建物に伝えないようにするのが免震構造です。<ビナマークス>では、信頼性・耐久性とともに実証済みの積層ゴム式が採用されています。WEST棟20基、EAST棟14基の免震装置でもしもの大地震に備えます。通常建物に比べ、大地震の揺れが1/3~1/5に低減されています。建物の揺れを抑えて、大切な生命と財産を守ります。
N値50以上の堅個な支持地盤
地下約30mにある砂礫層は、地盤の堅固さを示すN値が50以上。これを支持地盤として高層22階建と23階建の建物をしっかりと支える基礎設計が施されています。
床スラブ圧230mmの乾式遮音間仕切壁
マンション生活でどうしても気になりがちなのが、上下階・隣戸同士の生活音です。
<ビナマークス>は、床スラブ厚230mmとなっています。また戸境壁には、躯体伝播音までも抑える乾式遮音間仕切壁が採用されています。
防音・遮音環境に配慮され、さらに高い住み心地が実現されています。
アウトフレーム工法
PCaPC工法+免震構造により、建物を支える柱の間隔が16.8m(建物短辺方向)まで広げられています。共用廊下側の柱、バルコニー側の柱ともに外に出す構造(アウトフレーム)となっています。居室の隅に柱型が出ないスッキリとした居住空間は、家具や家電製品のレイアウトも自由。室内をより広く使うことができます。
(一部住戸除く)
逆梁工法&ハイサッシ
梁をバルコニー前面で床から立ち上げる逆梁工法が採用されています。通常の在来工法のように、サッシ枠の上方に梁型が出ることにより採光を妨げることがありません。
高い開口部を活かして高さ約2,100mmのハイサッシが採用され、居住空間に明るさと開放感を生んでいます。
防音サッシ
住戸にはT-2(TS‐30等級)、T-1(TS‐25等級)相当の高品質な防音サッシにより、外部騒音の侵入に配慮されています。
結露対策のための断熱材処理
屋上と最下階スラブ下には外側に断熱材を入れる外断熱が、外気に面したすべての壁には内断熱が採用されています。
建物全体を包み込むように施された断熱処理により、外気との温度差による結露の発生を抑え、快適な住環境が実現されています。
ヘッダー工法による給水
給水には接続箇所が少なく、水まわりのトラブル防止と耐久性向上に起用するヘッダー工法が採用されています。メンテナンス性にも優れ、将来のリフォームへの対応も容易な工法です。ヘッダーと個々の水栓が専用の配管で接続されているため、複数箇所で同時に水を使用した場合も安定した水圧・水量が得られます。
耐腐食性に配慮された給水管
共用部の排水管には内部を塩ビでライニング加工した鋼管と防腐食性に優れたコア内蔵式が継ぎ手が採用されています。
水が直接、鉄部に触れない構造により、錆水の発生を防ぎます。
遮音対策が施された排水管
住戸内の排水竪管には遮音シートが巻かれています。居室に面する部分については、遮音シートに加えてグラスウールも施されています。さらに、特殊な継ぎ手構造が排水の流れに旋回力を与え、空気コアを生じさせることにより、スムーズで静かな排水流下が実現されています。
※上記の内容は分譲当時のパンフレットに記載されている内容を基に掲載しております。